2005/09/08(木) マジェレコ村の星—ブギリ 

ドドマ界隈でも評判で、フランスのレーベルからCDも発売されたグループ・ニョタのみなさんは、ブギリ村の北東にあるマジェレコ村に住んでいます。9/6、ダラダラと自転車タクシーを乗り継いで、彼らの演奏を聴きにでかけました。
 
09081251.JPG
トュクユのニャキュサ民族の村でも見たキサンゴと同じ仲間の、キパングァや、リンバ、ゼゼ、ンドノ、歌にダンスという編成です。運悪くメンバー全員がそろった演奏は聴けなかったのですが、とても完成されていて音のバランスもいい。

楽器を使わない曲でも、いろいろなかけ声をポリフォニックにに重ねてつくられるチルミ形式(ムルミ、キルミとも言う)のものなどバリエーションが豊富で、自転車タクシーによるお尻の痛みも吹きとんでしまいました。

09081243.JPG
リンバは低姿勢で地面に近づけて弾くことで音量を上げることができる。

同じゴゴ民族の村ですが村により、グループにより、いろいろな創意工夫がこらされていて興味はつきず、あちこち歩きまわっています。ずーーーっと遠くを歩いている人と手を振ってあいさつできるくらい、広大な平原を歩くのは気持ちがいいのですが、ふと日本の緑の濃さを恋しく思います。
「大自然!感動大陸アフリカ!」みたいなキャッチ=フレーズが日本には溢れていますが、高い建物以前に、乾燥した土地がら森林が少ないから眺めがいいのであって、豊かな植生とは言いがたい。激しい厳しい自然です。異形のバオバブには一瞬恐ろしささえ感じます。

09081269.JPG

タンザニアにいながら、失われようとしている日本の緑のみずみずしさを再確認しています。

09081276.JPG
わずかな緑にトゲがついている。こうやって自衛しないと、すぐに動物に食べられちゃうんだろうな。

結婚式だ、お祭りだと、毎日太鼓の音がが聞こえてきます。来月大統領選挙を控えているのでそのキャンペーンとしても音楽隊が大活躍していますよ。

このページのトップへ