2005/09/21(水) 創造される伝統—ダルエスサラーム

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チビテのムサフィリ(左)とダニ(右)へのブギリ土産にブイブイをあげました。バガモヨでは取れないんだとか。
ムサフィリはキンシャサで録音してきた電気リケンベの音にしびれています。

肌寒かったドドマから暑いバガモヨに戻り、今はダルエスサラームで帰国のフライトを待っています。

9/17は毎週水曜・土曜に行われるチビテのリハーサルを見学しに行ったのですが、曲目がまた新しいものになっていて関心しました。リンバは男性のみで演奏されることがほとんどだったのですが、故・フクウェ=ザウォセの長女・タブがリンバのセッションに参加していたことにも新しい時代を感じます。

※10月に来日するタブとの共演は日程の関係上実現しないことになりました。

ダルエスサラームに着いてからライブ会場での販売物の梱包や発送などをしつつ、タンザニアのポップ=ミュージシャンのカセットテープを買い集めています。(CDはこちらの物価では高価で、あまり流通していない)。タンザニア産の “ リンガラ ” のほか、アラブとの接触の中で生まれた “ ターラブ ” 、ヒップホップをベースにした “ ボンゴフレーバー ” 、レゲエ、R&B、南アフリカのポップスの一つ・ンバカンガ的なスタイルのものなどいろいろなジャンルのカセットの中からラジオでよく耳にしたり、気になったアーティストのアルバムを選んでいて、世界の音楽の境がなくなりつつあることを強く思います。

とかくグローバル化の流れから切り離して、外国人から伝統的なもののみを要求されがちなアフリカ諸国ですが、世界化はしっかり進んでいて、人々の感覚も合わせて変わりつつあります。これまで「○○民族の○○の演奏」「○○民族の仮面」的な紹介しかされてこなかったアフリカの芸術ですが、これからはもっと個々のアーティストに注目して、ありのままの現在の形を押し出していくべきでしょう。

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大都市・ダルエスサラームでは、道を歩くと「こんにちは!」と日本語がよく飛んできますが、先日「こんにちは!あなた日本で見たことある」と声をかけられ、たまげました。5年前に大阪で開かれた「タンザニア展」に出店していた人で、その時のMA-NGOMAの演奏を覚えていてくれたようです。自分とアフリカのつながりがまたひとつ増えた気がしてうれしかった。

今夜のフライトでタイのバンコクに飛び、アジアご飯と魅惑のタイ=ポップスを堪能してから帰国します。

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