2005/07/27(水) ンゴマの夜—ミリティーニ
ザウォセ ファミリーからなるグループ・" CHIBITE チビテ ” の選抜メンバー4人と共に、7月22日から25日までケニアのモンバサ付近にある村・ミリティーニに行ってきました。
ここは6月にツアーを共にしたパーカッショニスト・大西匡哉が修行している村で、彼の師匠でセンゲーニャというジャンルのンゴマの巨匠・マテラさんのお宅に御厄介になりました。
マテラさんのお父さんでセンゲーニャ王とよばれたマサイ氏の慰霊祭行われ、チビテの他付近の村々から集まったたくさんのグループがンゴマを披露しあうという企画です。
夜を徹してセンゲーニャやゴーマ、マリンバなどなどが披露され、村の人たち、匡哉、ナイロビ在の早川千晶さんらと共に踊り続けました。
ほとんどのンゴマには派手なイントロダクションやエンディングも無く、淡々と繰り返されて行くのですが、次第に演奏者や踊り手の気分が高揚して、登りつめていく感じがたまらなくいい。そもそも、ステージと客席の間に境が無いのがンゴマの大きな特徴で(ショウアップされたものは置いておいて)、どっちを正面にして演奏するということも無い。参加者は踊り手であり、またコーラス隊であり、時には演奏者にも変わる。お客さんに見せる・聞かせる音楽ではなく時代の移り変わりによる音楽の変容も大きく受け入れて、自分たちのコミュニティーのための音楽がしっかりと守られています。
ミリティーニは水が不足している村で、1日に使う1人当たりの水の量はバガモヨの村と比べてとても少なかった印象があります。水浴びや歯磨き、トイレ、手洗い、飲み水、、、全部含めてたらいで1杯分くらいでしょうか。毎朝女性たちが水を買いに行って頭にのせて運び、ドラム缶をいっぱいにしてくれたお水。ありがたく使わせていただきました。
1台1台の太鼓はシンプルなフレーズを繰り返しているのですが、ベースを入れる位置を半拍ずつずらして入れるのでメロディーが聞こえてきます。マリンバというジャンルの音楽です。
センゲーニャの巨匠・マテラさん
カンガをまとった女性たち
アンドレア カリマ ザウォセ と共に
これから、コンゴ(旧ザイール)のキンシャサに行ってきます。