2006/07/27(木) 博物館から美術館へ

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Limba Train Sound Systemのメンバー。左から、ぼく、カツシン(プログラミング・ダブミックス)、ジョゼフ・ンコシ(パーカッション)、美谷真希(ベース)。7/11、横浜・Earthly Paradise Cafeにて福間圭一氏撮影。

サカキマンゴー&Limba Train Sound Systemの初めてのツアーを終え大阪に戻ってきました。
お越しいただいたみなさん、どうもありがとうございました。聴き逃したという方は、この夏、二つのワールドミュージック系フェスティバルに出演しますのでそのときにぜひ!
生まれたての音が、どのように育ち、成熟していくか見守っていってくださいね。

東京都内滞在中に、美術展「アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術」を見に、森美術館に出かけました。

これまでのアフリカの美術の紹介のされかたは、音楽と同じように、「特出した芸術家など存在せず、すべて共同体の中で受け継がれる」「未開の」「部族の」「原始的な芸術」であって「○○族の彫刻」というような枠に押し込められたものがほとんどでした。
つまり、芸術家の一個人名を出して紹介されてこなかったなか、個人個人の作品に焦点を当ててた大規模な展示という点でも、新しい時代が訪れたと感じることができます。
きっとモノ(作品)の作り手の意識も変わってくるでしょう。

博物館の展示物から美術館の作品へ。

ぼく自身の音楽の表現にもかかわってくる重要なテーマです。
リンバというタンザニアの伝統的楽器を使ってどういう世界をあらわすか。
ただ、「アフリカ大陸の一音楽」を紹介するにとどめるのか、その先を目指すのか。
自分のルーツではない楽器の特性をよく理解し、現代のアジアに生きる自分のフィルターを通さなければ出せない音を模索するのか。

「アフリカ」と名前についていたのでこの展示を見にいったというより、作品目当てで行ったのですが、本当に刺激的な作品が多くて感動しましたよ。

会場は六本木ヒルズの中のビルの上層階にあるので、入場前に都内の夕暮れを一望することができました。大阪の場合、都心のまんなかでもどこかの方向を見れば平野を囲む山が見えるのですが、かすんでみえる地平線まで建物だらけ。おそるべし関東平野!

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今回のツアーが終わってから、ひとり和歌山県のこんな小学校に行って演奏してきました。演奏前に川で泳いで、土地でとれたばかりのオクラを食べたり。
いろんなところがあっていいなあ。
今日はこれから、石川県に行きます。夏の旅はまだ続く・・・・・・。

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