2008/12/14(日) チビテの帰国など
タンザニアのチビテは素晴らしい演奏を残して帰国しました。
彼らが日本にもってきたCDがなんと5年前になくなった先代・フクウェの新作で驚きました。
ドイツのレーベルから今年発売されたこのアルバムには、80年代後半から90年代前半の彼のライブ演奏などが収録されていて、ぼくが知る限り未発表のものばかり。
観客をいかに楽しませるかをいつも意識していた彼のライブがうまくとらえられているのに、リンバのブーンというサワリの音もうまく録音されています。
水道管で作る指穴のない笛で、イランジとよばれる楽器がありますが、演奏はこれまでのどの録音よりもブルージーです。
また、あからさまに『それフーメイ(トゥバ共和国ののど歌、モンゴルのホーミー)でしょ!』と言いたくなるような歌も混ざった曲もあって、国内外を問わずほかの民族の音楽でもいいと思ったものはどんどん取り込んでいったフクウェの姿勢が伺えます。
生前、トゥバの歌手と共演した経験がこんなところに生かされているんでしょう。
アルバムの最後では、本人が音楽について13分もスワヒリ語で語っています(ライナーに英訳付き)。
そこでもほかの音楽に大しても幅広い耳をもっていたことがわかります。
いまのチビテのこの姿勢が生まれてくれば、もっと素晴らしい楽団になることでしょう。
話はかわって、自転車で世界一周した石田ゆうすけさんが、アウトドア雑誌BE-PALの取材でやってきました。
親指ピアノを探す旅に出るときの荷物の写真を撮影され、旅やキャンプにまつわる話のインタビューという、これまで受けたことのない取材で楽しかった。
ぼくはここ数年キャンプに出るとき楽器を持っていかなくなりました。
たき火の前でリンバを弾くのは好きだったのですが、なんとなくtoo muchな気がするようになって持っていかなくなったのです。
なぜそう思うようになったのか、深層心理に迫るような彼の質問により解明したようです(2月発売のBE-PALに掲載される予定)。
アンドレアとムサフィリ、CDとリンバ・ロックTシャツを交換した。11月22日関西空港にて。