2008/07/07(月) 打ち込みと伝統音楽
4日、新譜「リンバ・ロック」が、工場から自宅兼・事務所に届きました。ここから配給会社を経て全国のお店へ、そして、みなさんの手元へと向かうのであります。(向かわねばなりません。)
5日、バルカン・ビート・ボックス(NY)、シンク・オブ・ワン(ベルギー)、ザゼン・ボーイズ(日本)、フレイレフ・ジャンボリー(日本)らが出るコンサートを見ました。
バルカン・ビート・ボックスが数年前に、鶏の鳴き声で始まる1stアルバムが出して以来、ぼくはファンです。
ジプシー・ブラスほか世界のいろいろな音楽をクラブ・ビートの上で再構成して聴かせてくれる。
ちょうどリンバ・トレイン・サウンド・システムを結成した時期でもあったので多いに刺激を受けました。
昨年夏、UKのWOMADで彼らのライブがあったのですが、ライブが終わってから現地に到着したぼくはたいへんくやしい思いをしたのでした。
今回が初来日。
モヒカン頭のボーカル氏はステージ中央でぴょんぴょん跳ねながら歌っていたかと思うと、次はステージの最上手で、プリセット音源から「コケコッコー!」と出力する。
下手ではパソコンで打ち込みの音源を制御しながら、ドラムスを叩く黒いハットの男。生のホーンズにエレキ・ギター、ベース。
アルバムが各国からのゲストを迎えて作られていただけに、ライブはいかに!と思っていたのですが、見た目にも音的にもとても楽しめました。
世界のいろいろな伝統音楽を現代的なアプローチで表現する場合、主流なのは、やはり打ち込みのビートに伝統楽器を組み合わせるやり方でしょう。
各国にそんなグループがいっぱいあり、なかには安易な感じのものもあります。
しかし、彼らは両方の良さを引き出して、「どこに帰属する音楽なのか?」なんてことを考えさせない、かっこいい音楽を作り上げることに成功しています。
それにしても単に、ステージにパソコンが載っているいるのっていいな。
シンク・オブ・ワンもザゼン・ボーイズもライブは初めてだったのですが、よかったー。
これだけ色が違うグループが違和感なく同居できるのもすばらしい。
終演後、バルカン・ビート・ボックスの楽屋へ表敬訪問し新譜を手渡してきました。
あすは単独公演が渋谷でありますよ。http://plankton.co.jp/BBB/index.html