2008/03/14(金) 初めての仕事

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3月13日、NHKのスタジオにて。Dさん撮影。

ビ・キドゥデのドキュメンタリー番組に音楽をつけるために、ひさしぶりに渋谷に来ました。
演劇やラジオの音は作ったことはありますが、テレビ用の音楽は初めてです。
ザンジバルで別れたクルーと再開し13日の朝から作業開始。
テレビの場合、外注の上CDなどで納品されることが多くて、アーティストが局に出向いてディレクターと意見を交換しながら録音することはあまりないそうです。
ぜいたくな作り方です。

ビリビリとしたサワリ音をたっぷり盛り込みたいが、テレビに内蔵されているスピーカーで音を聞いているであろう多くの視聴者にとっては邪魔なノイズにしかならないかもしれない。
音楽が主張しすぎるとストーリーのじゃまになるだろうし、かといって単なるイージーリスニング的「ああイヤサレルわ」的BGMであれば、ぼくが呼ばれた意味がない。

それらのバランスのさじ加減をスタッフのみんな相談しながら音楽を作っている作業自体とても新鮮でした。
番組が伝えたいことを際立たせるための音。
ライブやアルバム作りなど音だけで勝負しているときと違って、映像やナレーションがはいることを考えて引き算しなければTOO MUCHになってしまいます。
絵があるからこそできた、日頃のライブでは演奏しないような曲も含めた18曲の収録は深夜に終了しました。けっこうビリビリしてますよ。

ハイ・ビジョン特集「はだしの歌姫の一世紀—ザンジバル・風待ちの島で—」は3月19日(水)20時から、BS hiで放送されます。2時間近くの大作、ビ・キドゥデがどこにも語っていないことをいっぱいしゃべっています。
ナレーションは樹木希林さん。去年のビ・キドゥデ来日公演に行った人、行けなかった人、アフリカやアラブに興味関心のある人、元気なオバアを見たい人、サカキマンゴー・ファン、必見です。

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