2008/08/21(木) LIMBA ROCKのライバルたち

バンドでリハーサルを繰り返し、そのつどあとで聴き返すために簡易録音装置でその練習音を録音しています。
きのうのリハは親指ピアノを出力しているアンプの真正面にマイクを置いてしまい、きょう聴きかえしてみると親指ピアノの低音ばかりがボワーンと鳴っていて、ドラムやボーカルやベースがひどく遠くて聴きづらい。
アフリカ音楽研究者のヒュー・トレイシーの1950年代の録音が再発され、ベスト盤も発売されていますが、彼はあの時代にマイク一本で素晴らしいバランスで録音していたことに再度驚愕する次第です。

そのThe Very Best of Hugh Traceyはボーナス・トラックのムウェンダ・ジャン・ボスコ(コンゴのギター弾き語り)目当てで買ったのですが、 トレイシーのあとを継いだドラマーのマイケル・ベアード氏によると思われる本編の選曲もルバ民族(コンゴ)のポップな親指ピアノを始め気に入っていた曲のオンパレードで、さらにDさんの解説もすばらしく、うれしくなりました。
ボスコはじんわり沁みる曲ばかり。
アフリカ音楽の研究者であるヒュー・トレイシーが、50年代のアフリカのギターの音(一般的な民族音楽研究者はまず研究対象にしないであろう)まで、平等に録音していたというセンスにシビれます。
博物館的な「○○民族の○○音楽」というアプローチを突き抜け、名前のある個人個人の演奏に独自の審美眼をもってせまっていける民族音楽研究者or採集者がどれほどいるでしょうか?

コンゴトロニクス・シリーズでコノノNo.1を知り、キンシャサまで電気親指ピアノを偵察しにいったぼくですが、ついにコンゴトロニクス3が出ましたね。
今回はコンゴ民主共和国の東部のいくつかの民族出身ミュージシャンが結集した「カサイ・オールスターズ」。
キンシャサのストリートでこの中のメンバーの演奏を聴いたことがありますが、このアルバムはすごいです。
全体にまろやかなで腰で踊るような親指ピアノとギター、木琴、そしてコール&レスポンス。
そのアンサンブルに関係ない素振りで、ディトゥンバ(ビリビリ太鼓)が宇宙と勝手に交信しているかのような唐突さでわが道を行く。

以上のアルバム、2枚ともリンバ・ロックと同じ先月20日に発売されたものです。
親指ピアノ業界が賑やかになってきました。

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9月のリンバ・ロック発売記念ライブで販売しようとステッカーを作りました。
タンザニアの路上で作った看板を忠実に再現!
ステッカーの下に置いてあるのは、今回のフライヤーです。


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