2007/06/24(日) 続・サカマン、教壇に立つ
授業終了後、楽器を触りにきた生徒たちと。6/22。
今月は高校2校と大学1校で授業してきました。
東アフリカの音楽文化とその周辺のことがらについて、写真や映像を映し出し、伝統音楽のデモ演奏をする。
大学(母校)では、主にアフリカ地域文化を専攻し、スワヒリ語を学ぶ学生たちが対象だったので少し専門的な話をしました。今後の研究題目としておもしろそうな話題を混ぜたり。
学生たちからはコンサートを期待されていたようなので、肩透かしを食わされたという顔もありましたが。
講義後、恩師とともに食事。
母校が総合大学の外国語学部として吸収されてしまうのですが、そのあたりの裏事情をききました。
ふたつの高校では、どちらも一般向けのトークショー向けの話題を選びました。
興味深そうに相槌を打つ生徒、バンドをやっているのでしょう、手でリズムをとっている生徒、寝ている生徒、関心のある話題にはバッと起きる生徒。メールを打っている生徒。
こういう態度の明確な生徒達のほか、
興味がありそうなのに、友人たちにそれを悟られまいとして、かたくなに無表情を貫いている、ある意味で「社会性のある」生徒。フクザツです。
関心がなければ、それでいいけれど、あるのに無表情を装わなきゃならんのは、つらいでしょうね。
ライブやCDを通してぼくのファンになってくださった、音楽好きの先生が呼んでくださった高校。
立ち上がり、その場で足踏みして2拍子、手で3拍子を打つなんていうポリリズムの一種を生徒のほとんどがいきなりこなしてしまった教室では、そのまま、少しばかり難しいポリフォニックな合唱を教え、その上でリンバを弾き歌い踊りました。
世界の音楽に関心があって参加している生徒が3分の2、残りが国際協力等に関心のある生徒、というだけのことはあります。
選択制の総合学習の時間ですから単位のとりやすさもあるんでしょうけど。
その流れにのって、バンドで演奏するときのMCように、ときにサディストな教師と化し、アフリカの音文化にまつわる話へ突入していけました。教職員、保護者もいる教室で。
授業後。
ぼくの母校を志望校にしているという生徒が熱心にムビラをいじっていました。
「総合大学になって、数学も受験科目にはいっちゃうんです。文系の勉強してたから無理っぽい。」
と寂しいことを言う。
まだ時間はたっぷりある(彼女は3年生ではない)。
そんなこと言わんと、行きたかったら勉強しなさい。
大学の教室で再会しましょう。
さて、サカキマンゴー&Limba Train Sound Systemのレコーディングを始めます。
こちらでは、「アフリカ」のキーワードからいかに離れ、「ビリビリ」と「グルグル」に純化した表現を展開するか、がテーマです。