2005/11/24(木) 2005年11月24日(木)サワリのもと 

リンバ特有の歪んだ音を生むブイブイ(蜘蛛の卵膜)を貼り替えました。

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タンザニアから持ち帰ったブイブイには限りがあるので、5年くらい前、それに替わる素材を探していました時期があります。
引き伸ばしたビニール袋や、ティッシュペーパー(たいてい二枚重ねになっているので一枚にする)、竹の繊維から作られた竹紙、トレーシングペーパーなど、さまざまな素材を本体にあけられた穴に貼って試しました。
それぞれ特有の歪み方はするのですが、馴染まなかったり、すぐに繊維が硬くなって振動しなくなったり。

「日本産のブイブイでは無理だ」と最初から決め付けていたからこんな努力をしていたのですが、
考えを改め家の軒下あるブイブイを使ってみることにしました。
蜘蛛は退治したりせず、放置しているのが幸いして、家の外壁や倉庫のまわりは卵膜だらけです。

引き剥がすと、中には小さな蜘蛛が一匹いて、その複眼で「なにすんねん!」と睨まれました(そんな気がする)。
「寒いのにすまんね」と、すばやく収穫したブイブイを部屋に持ち込み、ライトに照らしてじっくり観察してみると、タンザニア産に比べ繊維の絡まり方がゆるいが、使えそうな気がする。
何層かになっているので一枚ずつはがし、汚れを払い落とす。
リンバの穴の周囲を唾液で濡らして、その上にそっと一枚載せます(これだけで着く)。

乾燥するのを待って、弾いてみると実にふくよかで良い歪みが出て驚きました。
日本の律音階に調律しなおしたものなど楽器によっては、タンザニアのブイブイよりもイメージ通りの音が出るブイブイもあり、そんなわけで最近では日本産のブイブイを結構使っています。

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宝の山だ!

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