2005/10/17(月) 2005年10月17日(月)映像の力
リハーサルより、左から近藤ヒロミ・ぼく・大西匡哉。 10月16日 新潟市ラスペックホールにて。
「東アフリカの音楽をめぐる旅」全国ツアー、きのう・きょう・あしたと新潟県内で公演しています。
早川千晶さんのスライド上映とトークに続けて後半でコンサートをしていますが、そのときにも千晶さんが即興的にスライドをスクリーンに映し出しています。
タンザニアでのリンバの演奏風景の動画や写真などを背にして、日本人のぼくが生演奏するのは少々気が引けたのですが、最近おもしろくなってきました。
音楽の良さのひとつが、聴く人がそれぞれに音のイメージを頭の中に描けること、だとするならば、
プロモーション=ビデオなどで音楽に映像をつけることは、イメージを限定してしまう意味では自殺的と言えなくもないでしょう(総合芸術という観点は抜きにします)。
けれどもこのツアーでは、東アフリカの音楽についてのさまざまな情報を伝えるということが重要なコンセプトなので、映像のもつ大きな力を次第に実感してきています。
映像だけだと誤解や偏見を生みかねないことも常々意識していますが、その前で自分のフィルターを通した音を自由に押しだしていくことで、かえって真実に近いものが伝わる気がします。
10月16日の本番より。
新潟市にて記す。