2007/02/17(土) ボンゴ=フレーバーの夜

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会場のオールド=フォート

世界遺産のザンジバル島で行われたSAUTI ZA BUSARAを終え、次の目的地ブギリ村までほど近いドドマにやってきました。

ビ=キドゥデのインタビューは彼女の自宅で行われ、自身の治療にも使っているという薬草の話から生い立ち、ターラブと成女儀礼・ウニャゴ、好きな歌のことにいたるまでいろいろうかがうことができました。

リズムのある力強い話し声は歌のようで血圧が心配になるほど熱を帯びていました。思いがけずなま歌を聴けるなど楽しいインタビューになりましたよ。来日公演と最新のソロアルバム「zanzibara4」の日本版の発売を控えていることもあって、いただいた日本の皆さんへのメッセージはなかなか傑作でした。記事を発表する媒体が決まったらお知らせしますのでお楽しみに。

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ビ=キドゥデ(右)、ファトゥマ=ジュマ(ターラブ歌手、ダンサー)とビ=キドゥデ宅にて

連夜のコンサートでは、数々の現地のヒップホップ「ボンゴ=フレーバー」勢や、「ボンゴ(内地)」とは違いを強調するザンジバル島のヒップホップ勢「ゼンジ=フレーバー」のアーティストが登場し、客席を大いに盛り上げていました。中でもFid QとJuma Natureは音もパフォーマンスも素晴らしかった。

セネガルから参戦したAWADIはステージから「タンザニアのボンゴ=フレーバーを始めアフリカ中のヒップホップシーンのネットワークを作っていこう」と呼びかけ、喝采を浴びていました。

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彼はコラやジェンベなどのセネガルの楽器をハードな音のバンドの中にうまく組み込んでいます。民族語をメインにラップするため歌詞が聞き取れないタンザニアのお客さんのために、MCでは政治批判も含めた力強いメッセージを放っていました。

東南アジアや韓国のヒップホップシーンでも、その土地ならではの楽器や言葉を取り混ぜた音が受け始めているのでボンゴ&ゼンジもこれからどんどん熱くなってくれば、と思います。

故フクウェ=ザウォセの家族楽団・CHIBITEは9日の夜に登場しました。国外ではまず見ることのできない10人を超える編成での演奏は海外PRESSの関心も高かったように思います。

12日に出演したCHIWONISO(ジンバブエ)は4年ぶりの再会を喜んでくれました。彼女はトーマス=マプフーモのようにムビラやギターなどを使って伝統的な音の連なりをポップ化している人ですが、当日のライブではトーマスが提唱する「チムレンガ=ミュージック」ともまた違う、新しい方向性を感じることができました。


さてここドドマはリンバを好んで演奏するゴゴ民族の地です。昨日到着したのですが、金曜日なのでライブバーへ。「SUPER MELODY」というバンドがリンガラを演奏していて驚きました。

その前に道に落ちていた携帯を拾ったのですが、直後に落とし主から電話がかかってきて無事に返すことができたという一件がありました。彼はとても喜んで、車でバーに連れて行ってくれた挙句、入場料からビール代、タバコ代にいたるまで払わせてくれませんでした。

助けてくれた人にお礼をするのが当たり前、持っている人はもっていない人に施すのが当たり前、(あるいは助けてくれた人はお礼をしてくれるのが当たり前、持っている人にはたかるのが当たり前)という気質を感じました。

4本目のビールを飲んでいたぼくは、リクエストに2曲もこたえてくれた「SUPER MELODY」への返礼のつもりでステージに上がり、アニマシオン パートを歌っていました。

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ビ=キドゥデとともに来日するカルチャーミュージッククラブのクラブハウス前にて
SAUTI ZA BUSARAではここですばらしいパフォーマンスを見せてくれた。


ドドマにて記す。

 

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