2007/02/11(日) SAUTI ZA BUSARA始まる
インド洋交易を支え、音楽をも運んだダウ船
2/9、東アフリカ音楽のミュージシャンたちが、伝統・ポップスを問わず一堂に会する音楽祭・SOUND OF WISDOMがタンザニアのザンジバル島・ストーンタウンで始まりました。
会場はアラブ統治下にあった時代に海沿いに築かれた砦・「ngome kongwe」。
ドラムチームやルワンダにルーツを持つDJ show、オープニングセレモニーに続いてターラブ歌手・ビ=キドゥデのドキュメンタリー映画のワールドプレミアが行われました。
推定年齢95歳の彼女の半生を追った映画です。アラブの宮廷音楽とアフリカンビートが混ざった音楽・ターラブの魅力や「ウニャゴ」と呼ばれる成女儀礼の秘密にまで迫った作品です。イスラムの島ザンジバルにあって酒を飲み、タバコを吸うこと自体が世間に衝撃を与え、その反骨の精神と唯一無二と言ってよい力強い声で人々を魅了してきました。
「私は酒を飲んでタバコを吸って、スピーカーなしで歌うんだ。」
ビールを一息にあおるシーンでは客席から大きな歓声が上がっていました。
プレイベントでステージに姿を見せた彼女は高血圧のため医者に止められているにもかかわらず、アカペラで歌ってくれましたよ。
明日彼女の自宅を訪れてインタビューする予定です。どんな話が聞けるか楽しみ。
SAUTI ZA BUSARAオープニングセレモニーより
日本の大正琴はこんなところにも伝わっています。インド製でかつてはターラブの伴奏にも使われてました。Dhow Countries Music Academyにて
ストーンタウンにて記す。