2007/01/31(水) 再びアフリカへ

アフリカ行きのための下準備をしています。

今回はタンザニアのザンジバル島で9日から開かれる音楽祭・SAUTI ZA BUSARA(http://www.busaramusic.com/festivals/festival%20next/2007%20Festival.htm)の取材と、ライフワークの親指ピアノ調査です。
一ヶ月しか日程をとらなかったので、結構大忙しになりそうな気配がします。
けれど、できる限りのんびり行きますよ。

SAUTI ZA BUSARAでは、今年来日が予定されている推定年齢95歳のターラブ(※1)歌手・ビ=キドゥデや、今は亡き師匠・フクウェ=ザウォセが残した家族楽団・CHIBITEへのインタビューほか、ご当地ヒップホップ「ボンゴ=フレイバー(※2)」シーンなど、最近のタンザニアのポップス事情を訪ねあるく予定です。
そのために今月はずっとターラブについての音源を聴き、文献を調べています。

親指ピアノ調査は、前回も行ったゴゴ民族やニャキュサ民族などタンザニアでなじみになった村を訪ねたあと、隣国マラウィへ行き、トゥンブーカ民族が「カリンバ」と現地でも呼んでいる親指ピアノを探します。奏法ももちろん学びたい。
ただし古い文献による情報のみがたよりなので、今も弾ける人が残っているかどうかわかりませんが。

簡易録音用の機材をSDカードに記録するタイプのものに替え、静止画用のカメラのほかに、さらにビデオ=カメラも持っていくことにしたので、ここ数週間は、扱いに慣れるために、むやみにいろんなものを録音したり、撮影したりしておりました。
ストーブの上のヤカンがたてる音を録音してみたついでに、あちこちにマイクを向けると鳥の鳴き声や列車の音、幼稚園の子どもたちの声などがヘッドフォンから聞こえてくる。
日ごろいかに、身の回りにいつもある音対して感覚が麻痺しているかを痛感し、生活に必要な音しか聞き取ろうとしていないことに気がつきます。
まあ、こうでないと人間暮らしていけないんでしょうけど。
これから耳なじみのない音だらけの世界へ飛び込むので、耳掃除しとかないと。

写真は、このページでもリアル・タイムで掲載していけると思います。
もちろん帰国後のトークショー用にとっておきも準備しておきますのでお楽しみに。

先日のクラブでのライブを見るついでにレッスンをと東京からやってきた弟子に稽古をつけたところ、その後案内した神社の境内からはじまり、歩きながら、到着した駅のホームで、さらには車内でも周囲に断りを入れてまでして練習していました。
親指ピアノたるものかくあるべし。

2月2日に旅立ち、翌日からはタンザニアです。Tシャツです!

※1 ターラブはアラビア半島の宮廷音楽をベースにザンジバル島で独自に発展した音楽で、アラブ風のコブシとアフリカン=ビートが共存するミクスチャー音楽。
※2 チェムシャ=ボンゴというグループがヒップホップをはやらせたため、ジャンル名として定着した。本土側となにかと対抗意識を燃やしているザンジバル島では「ゼンジ=フレイバー」なるヒップホップ=シーンが登場しつつあるらしい。今回のポイントのひとつ。

070131.JPG
未確認飛行物体を撮影しました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と見せかけて、ヤカンです。

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