2010/12/30(木) 今年を振り返って

心に残った出来事

●スキヤキ・オールスターズ結成
8月、富山で開かれるスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドで出会ったミュージシャン8人が合宿してひとつのバンドを結成し富山、東京、韓国でライブ。来年2月はこのメンバーで南アフリカ、スワジランド、タンザニア、ジンバブエをツアーします。

●ウガンダ北部で激烈親指ピアノ集団に遭遇
2月、内戦中にできた避難民キャンプで、アチョリ民族の親指ピアノ、ルケメの合奏を聴きました。鳥が鳴くような高音ルケメから、地を揺らす低音ルケメまで、すべてアコースティック。安直な4つ打ちテクノを吹き飛ばすグルーブにしびれました。

●製作中のアルバムにチウォニソが参加
今年中に発売するつもりだった新アルバム。録音作業の最初は、チウォニソ参加曲のリズム録りでした。8月に来日したチウォニソを都内のスタジオに連行しての歌録りは、すばらしかった。その後、いいものを作るためにこだわっているうちに作業が遅れに遅れ、新年もミックス作業が続きます。

●親指ピアノ用マグネティック・ピックアップを制作
磁石に銅線をグルグル。歪み系親指ピアノに最適なマグネティック・ピックアップを自作しました。

●松山でのライブ
3月大荒れの海辺の会場でのソロ。屋根を打つ雨音と飛沫を散らす波音、親指ピアノ、ボーカル。PAを使わない完全アコースティック・カフェ・ライブならのハコとの一体感でした。


よく聴いたアルバム

●ウーゴ・ファットルーソ・イ・レイ・タンボール / プーロ・センティミエント
ウルグアイの奇才によるピアノとカンドンベ・ドラムのセッション。「大人な」ジャズが久しく失った変態的緊張感がたっぷりで愛聴中。

●マリエム・ハッサン / 棘
領土問題をかかえる西サハラの歌手による「砂漠のブルース」。シンプルでポリリズミックなボトムスと歌の節回しの絡みが異界に誘います。

●ヘンリー・オルティス / ラディオクンビア〜デ・メンテ・カリエンテ
コロンビアのアコーディオン奏者の作品。ここ数年クラブで大流行しているデジタル・クンビアの要素を余裕の笑みで取り込んだ、正統派クンビア。

●Baloji / Kinshasa Succursale
レペゼン・キンシャサ!ベルギーに住むコンゴ人ラッパーの作品。親父が聴くルンバ・コンゴレーズと若者のヒップホップ、というようにアフリカ大陸では支持層が分化しつつある二つの音楽ですが、大陸外のラッパーが吉幾三的職人芸で合体させました。

●オキ・ダブ・アイヌ・バンド / サハリン・ロック
北海道在、トンコリ・マスターの新作。オキさんが作るベース・ラインは気持ちいいです。

●マイア・バルー / 地球をとってよ!
歌も歌詞も新鮮。プロデュースも見事。

●VA / ぞめき壱 高円寺阿波おどり
久保田麻琴さん録音。「足もとにあった」カーニバル。

●ラ・トローバ・カンフー / ア・ラ・パンチャ・デル・ボウ
バルセロナってこんな音楽を生む街なんですか。

●VA / コンゴトロニクス世界選手権
コノノNo.1やカサイ・オールスターズの音源をもとに、世界各国の強者ミュージシャン代表選手たちが作った、リミックスでもカバーでもない新しい音楽。

●Amazigh / Marchez Noir
解散したグナワ・ディフージョンのリーダーのソロ作。


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さて今日はこれからリンバ・トレイン・サウンド・システムの忘年会@自宅。
来年のアルバム発表に向け、多いに飲みます!

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