2008/02/25(月) ドドマの村で老人楽団に会った

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ブエナビスタ以降、ビ・キドゥデも含めて、高齢の演奏家が注目を集めていますが、ここでも会うことが出来ました。
バンド名は uwaze、「高齢」とでも訳せるでしょうか。
28人のメンバーすべてが70歳以上と思われるこの楽団、マツンブルという村でゴゴ民族の音を響かせています。

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バンドの音楽的リーダーでリンバ担当、サンバさんです。
各メンバーが演奏する ゼゼ なども含めてすべて彼が作っています。
飛び上がったかと思うと膝をぐっと曲げて着地し、そのままの姿勢で踊り続けたりと75歳(自称)とは思えぬ、軽やかな身のこなしに圧倒というより唖然としました。
演目はゴゴのポリフォニックな唄チルミ形式のものがほとんどでしびれました。

uwaze の演奏後、少し離れたところで井戸端会議3人組とおぼしきお母さん達が太鼓を演奏し始めました。
ゴゴの女性のみが演奏する太鼓 ムヘメ ではなく、教会で演奏する賛美歌を歌っていました。
太鼓のパターンはあくまでもシンプルで優しく、音程感がはっきりしているため鮮やかなリフレインが聞こえてきます。
賛美歌と伝統音楽が融合している例はこの国では多く見つけることが出来ますが、僕が聞いたことがある限り一番気持ちのよい100白目な音でした。

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どこでもいいのでとにかく村へ行こう、となんの当てもなく行ったマツンブル村でしたが収穫は多かったです。
公共の交通機関が伸びていないのでこんなトラックの荷台に乗せてもらって行かなければなりません。
標高1100メートルを超えるこの地ならではのブドウ畑が広がる美しい村でした。

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