LIMBA ROCK / サカキマンゴー&リンバ・トレイン・サウンド・システム
ミュージック・マガジン誌・ベスト・アルバム2008にて、ワールド・ミュージック部門9位。
ミュージック・マガジン誌「ゼロ年代アルバム・ベスト100[邦楽編]」(2000年〜2009年に発売された邦楽全ジャンルより選出)で54位!
●森田純一(DO DO WORLD NEWS 2008年11月号巻頭特集より抜粋)
こんな音楽は世界中探しても何処にも見当たらない。親指ピアノの革命児、サカキマンゴーが生み出した唯一無二のトランス・ミュージックと言えるだろう。
●土佐有明(ラティーナ2008年8月号インタビュー記事より抜粋)
日本語(鹿児島弁)のユーモラスな歌詞、レゲエやファンクを導入した曲調等々、前作よりもさらに未知の領域へと足を踏み入れた感のある新作。
サカキも認めている通り、保守的な民族音楽愛好者は置いてけぼりを喰らう可能性もおおいにある。
だが、そうした覚悟を背負った上で作られたアルバムだからこそ、これを聴き逃す手はない。
なにせ、『リンバ・ロック』を再生すれば、親指ピアノの歴史や伝統が更新される瞬間に立ち会うことができるのだから。
●和久田善彦(ミュージック・マガジン2008年8月号より抜粋)
彼は、大学でアフリカ地域文化とスワヒリ語を専攻、タンザニアやジンバブエでリンバの演奏と製作を学び、フィールド・ワークも重ね続ける筋金入りだ。にもかかわらず、いわゆる「民族音楽」=゛他所の国の音楽゛的閉塞感はここにはない。(中略)あらゆる音楽を日常で感じてきた、日本人にしかできない(そして現地でも存在し得ない!)、未曾有のアフロ・グルーヴなのだ。
リアルに彼の地の精神と技術を自らの血肉としながら、それがあくまで一個人の(一バンドの)音楽であることに、痺れてしまう。
ちなみにこの人、声もすごくいいのだ。ライヴで煽りまくる勢いも、静かに歌う心地よさも、いずれも魅力的。ステージを未見の方は、ぜひとも体験して欲しい。
●真保みゆき(CDジャーナル2008年8月号インタビュー記事より抜粋)
タンザニアのリンバやジンバブエのンビラ。
本来アコースティック楽器であるこれら"親指ピアノ"を中心とした編成ながら、電化することで歪みを強調した音色のインパクトは、ロック・ギターのディストーションに負けるとも劣らない。
本場・東アフリカにも存在しない独自のアプローチで、突き抜けたサウンドおよび演奏を聴かせているのが、サカキマンゴー約3年ぶりのニュー・アルバムだ。その名も『リンバ・ロック』。
じつは昨年、今回のレコーディングの布陣であるベースとドラムスを加えたライヴを経験したのだが、親指ピアノ本来のビリつきを電気的に増幅した音像自体、なるほど"ロック"を標榜するだけのことはある。
しかもループするリズムは、アフリカ音楽ならではの呪術的な陶酔感を満載。
「シロメダンス」なんて曲があるのも、だてじゃあない。
●松山晋也(STUDIO VOICE 2008年9月号より抜粋)
親指ピアノはアフリカではポピュラーな楽器であり、これを用いるミュージシャンも数多い。最近は日本でも、たくさん教室があったりする。
が、アフリカにも日本にも、マンゴーのようなコンセプトと手法の作品は、ない。
というか、もはやここには、アフリカの密林やサバンナの風景などは見えず、サカキマンゴーだけの極めてプライヴェイトな世界が広がっているだけだ。
●山本精一(PARA/ROVO)
このアルバムにはたしかにとてもROCKを感じる。
親指ピアノとROCKの出会いというのは、何気に初めての事だと思う。
親指ピアノの音は、不思議だ。
あったかくて、リアルで、それでいて時にテクノっぽい無機的な側面も見せる。
サカキマンゴーは、このシンプルで、やっかいな楽器を、まるで体の一部みたいに自在に操り、結果、アフリカのそれとは異なる、まぎれもない「日本人の音楽」を作り上げている。
●勝井祐二(ROVO)
「リンバ・ロック」、タイトルも良いですね。
この作品は、現在(2008年)の日本発の音楽として、サカキマンゴー自身から沸き上がる衝動にはっきり向かい合って作られている。だからとても純度が高い。
「リンバ・ロック」、僕の「BEST of 今年の夏の1枚」に決定しました。
●丸橋基(Plantation)
このアフリカ親指ピアノ弾きとの出会いは彼が僕の店でヒースブラザーズのCDを注文したのがきっかけだった。そんな彼の新作はもちろん親指ピアノが中心だが僕らがもつアフリカや民族音楽のイメージからは訣別、ルンバロックでレゲエで薩摩なDUBでビリビリでグルグルにイキマクル。まるで縄文人が作った未来派エレクトロ土着ロック。13曲目はオーガスタス・パブロ好きにも!
●サラーム海上(よろずエキゾ・ライター)
コノノNO.1ヘの日本からの返答!OKI DUB AINU BANDやGOMAの倍音地獄にヤられた諸君が、
この夏聞くべきは親指ピアノ奏者サカキ・マンゴーの新バンド、リンバ・トレイン・サウンド・システム!
タンザニアの憑依儀礼曲や子守歌で異界に飛ばされろ!
●ASA-CHANG&巡礼
僕は、こう思うのです...
結局のトコロ、サカキマンゴーもASA-CHANG&巡礼も、何というか...民族音楽(という名の他民族音楽)を少しでもルーツにして音楽を創っている以上、"大いなるアフリカの大地"や"聖なるガンジス川"やそんな一元的な連想させていちゃダメなんじゃないかって思うんですよ。
サカキマンゴーそのもの!ヒリヒリする程の"自身"を感じさせてくれる鹿児島弁と親指ピアノの響きが聴こえてきた瞬間、ココロのなかでカタイ握手をした気に勝手になりました(笑)
僕達それぞれの"あの国々"を愛好している場合じゃないもんね!表現している訳だからさぁ〜って、カラんで無いよーっ(笑)
何だか、大好きなんです。サカキマンゴーが!!
●SAIGENJI
うおお ビリビリ
超ドープじゃないすか!こりゃはまるかも。グルグルするぜ。この無国籍加減最高です。かっちょええ!日本にはサカキマンゴーがいるぜ!
●吉本秀純(音楽ライター)
ライブを繰り返し、現地にも存在しない前人未到のバンド・グルーヴがココにビリビリと実現。
親指ピアノがエレキ・ギターよりもラウドに炸裂するアフロ・ロックから心地よいメロウ・ダブまで。
先入観を捨ててグルグル回れ!
●オキ(DUB AINU BAND)
ボンゴ、コンゴ、アシャンティ、ヨルバ、ジンバブエ、押さえがたい衝動に突き動かされ、
この男が辿り着いたのは鉄のざわめき、リンバ、ムビラ、リケンベ。
ルーツ鹿児島、石灰の台地に染み込むスワヒリ語の詩片、片思いは両思いに。
故郷の砂浜に立つ、サカキマンゴー「白い一日」 ぜひ聴いてくれ。
●Oto(サヨコオトナラ、ムビラトロン、じゃがたら)
サカ・マンはライヴ・ステージが楽しいよ。
何といっても美声だからね。
リンバの音色は幼き頃のお昼寝の時の「ガラガラ」の心地良さか。
いやもっと遠い記憶から呼び覚まされる。
優しく深い安らぎの波の奥に誘ってくれたり、
解放の踊りの渦に巻き込んでくれたりする。
愉しき「白目音楽」「白目時間」。
気がつけば目が白目になり、恍惚と陶酔でグルグルになっているよ。
●ヨシダダイキチ(Alayavijana,sitaar-tah,saicobaba)
コンクリートの隙間からニョキニョキ伸びる雑草みたいにウネってナマって泣いて笑って汗かきベソかき、、
全日プロレス時代のアツい川田のを思い出しました。
●大平麻由美(みのおエフエム)
またまたビックリ!
マンゴーさんの音は、進化し続けてるよね〜。
初めてマンゴーさんの演奏を聞いたときもかなりビックリしたけど、さらにまた、こんなにポップにもなっちゃうなんて!
GURUGURUなんてめちゃめちゃキュートやん!
一回聞いたら頭から離れへんし。
なんか草原でヒトやキリンや魚や空瓶がぐるぐるフォークダンス踊ってる景色が浮かんで、気がついたら私もその中にいた、みたいな(笑)
でも、アルバム全体のイメージは土のにおいがした。ビックリ!
曲目([mp3]をクリックすると各曲が試聴できます:129kbps/1MB前後)
01. LIMBA ROCK PART 1
02. MH'EPO [mp3]
03. シロメダンス [mp3]
04. TADZUNGAIRA
05. TUSAIDIE ROKKU [mp3]
06. 白い一日 [mp3]
07. LIMBA ROCK PART 2
08. LIMBALIMBA ROKKU
09. GURUGURU [mp3]
10. 浜へ
11. 結んで開いて
12. DIAKUTUMENI [mp3]
13. GURUGURU -KARAOKE-
参加ミュージシャン:
サカキマンゴー&リンバ・トレイン・サウンド・システム
サカキマンゴー(親指ピアノ、うた)
田中良太(ドラムス、パーカッション)
美谷真希(ベース)
カツシン(エレクトロニクス)
ゲスト
イエズ(「ゲレゲレ」ボイス)
2008年7月20日発売
発売:yokabanna unlimited
商品番号: YKBN003
定価:税込2700円
配給:メタカンパニー
リンバ・ロック発売記念ライブ
9/12(金)東京 晴れたら空に豆まいて
9/24(水)大阪 心斎橋CLUB QUATTRO