2006/12/20(水) サワリとは・・・

みなさんの応援・ご協力のお陰で、ソロ・アルバム「リンバ・トレイン」がミュージック・マガジン誌1月号の特集、ベスト・アルバム2006にてワールド・ミュージック部門第4位に選ばれました!

ヒトの評価をいちいち気にしていたらなかなかやっていけない仕事ですが、素直に大喜びしております。
親指ピアノのサワリ音(金属片や蜘蛛の卵膜が共振してだす音)と繰り返すフレーズの気持ちよさを封じ込めようと、2年前から半年ほどかけて、試行錯誤して作った作品です。単なる雑音と紙一重のサワリを大切にするあまり、録音・ミックスには本当に神経をすり減らしました。発売後、サワリを雑音と解釈された方から「音が割れてる」との苦情をいただいたほど、ギリギリのバランスでビリビリした音を録ったのです。

「サワリとはスイカにかける塩のようなものだ」と思っています。甘みを増幅させるために、反対の味覚をブレンドするという、よく知られた英知。そういえば東南アジアでもパイナップルに唐辛子をつけたりしますよね。

現在のぼくは2年前と比べると、次の段階に向いています。今後も応援よろしくお願いします。
師走の夜に少し時間とっていただき、いつもより大きめの音で「リンバ・トレイン」を改めて聴き返していただけるなら、作った本人としてはとても幸せです。

※自宅のまわりで蜘蛛の卵膜を収穫した話「ンゴマする日々・サワリのもと」はこちら
※「リンバ・トレイン」についての最初の媒体での紹介「STUDIO VOICE誌(2006年1月号)全文掲載」はこちら
※今回の「ンゴマする日々」はメルマガ「ンゴマ便り」と重複しています。届いていない方で、今後「ンゴマ便り」購読ご希望の方はお問合せフォームにてお知らせください。

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久しぶりにドゴンの泥染めを着て演奏しました。2006年12月10日 kikkaさん撮影。

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