ミュージック・マガジン誌(2006年5月号)より転載
(ソロアルバム"limba train"について)
●中村とうようさんのレビュー
タンザニアで故ザウォーセの薫陶を受けたという日本人の親指ピアノ奏者が、イリンバ・ソロを主体にときどき声も交えた独自の世界を聞かせる。独自と言ってもアフリカ音楽を深く体得した上でのことで、日本語の詞も見事にアフリカのムードに同化し、サワリ音を活かして、(中略)気持ちのよくなる音楽を構築した。⑧
●真保みゆきさんのレビュー
(前略)トンコリ奏者のOKIが自作の楽器を演奏するのをまのあたりにした時にも思ったことだが、ひずみがむしろ“味”でもあるこうした楽器と反復リズムって、めったやたらと相性がいいのである。アルバム最後に置かれた「Feiji」はその白眉。縦割りっぽいクロス・リズムにアクセントを加える、破れ鐘感がすごい。
本人とおぼしき歌声も数曲で登場。スワヒリ語らしき歌詞を日本語的なイントネーションに乗せて歌う(あるいはその逆)など、演奏に劣らずおもしろい試みも。