CDジャーナル誌(2006年4月号)より転載
(松山晋也氏によるlimba train"の紹介記事です。)
(前略)
日本人で、これだけ本格的にアフリカ音楽を習得し、自分の表現にまで昇華した者がいたとは。と深い感銘を受けたのが、『limba train』。サカキがタンザニアの国家的芸術家フクウェ・ザウォセ(中村とうよう先生も大絶賛)の音楽に出会ったのは19歳の時。大阪外国語大学スワヒリ語学科を休学して単身タンザニアに飛び、ザウォセ本人に弟子入りし、リンバ(親指ピアノ)を習うというキャリアからして、肝の据わり具合が違うわけだが、演奏技術やスタイルの模倣にとどまることなく、その音のなかにアフリカではない自分だけの風を吹かせているのが立派。まさにスピリットの継承による一個人の音楽。(中略)異文化の伝統音楽を演奏する日本人は近年少なくないが、サカキのようなレベルの音楽は今のところほかにないと思う。ある意味、トンコリのOKIにも比肩すべき存在だろう。生まれ故郷の鹿児島方言を用いた歌も素晴らしいし。コンゴの親指ピアノ、リケンベにも精通しているらしいから、この夏にコノノNo.1が来日する際には、ぜひとも一緒にステージに立ってもらいたいもの。